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キャンプ場や道の駅で、カングーの後ろを開けて寝床を作っている人を見かけたことはありませんか。『自分のカングーでもできるのかな』と気になりますよね。
結論から言うと、カングーは後席を倒せば大人1〜2人が横になれる空間が作れます。ただ、そのままでは段差と傾きが残るので、マットで平らに整えるのが前提です。
この記事を読むと、フラットにする手順と、マット選びで失敗しないポイントが分かります。
カングーで車中泊はできる?まず数字で確かめる
カングーの荷室は、公式諸元で5名乗車時775L、後席を倒した最大時で2,800Lです。数字だけ見ても、箱型ボディらしい広さなんです。
現行カングー(2025年7月改良モデル・5人乗り)は、後席を倒して荷室とつなげれば車中泊の寝床が作れます。7人乗りのグランカングーは最大3,050Lとさらに広く、シートを外せるぶん自由度が上がります。
| 項目(ルノー公式諸元) | カングー(5人乗り) | グランカングー(7人乗り) |
|---|---|---|
| 全長 | 4,490mm | 4,910mm |
| 全幅 | 1,860mm | 1,860mm |
| 全高 | 1,810mm | 1,860mm |
| ホイールベース | 2,715mm | 3,100mm |
| 荷室容量 | 5名乗車時775L・最大2,800L | 最大3,050L(2人乗り時) |
| 後席 | 6:4分割可倒(3座独立) | 2列目・3列目とも独立式(可倒・脱着・前後スライド) |
| 価格(2026年10月時点) | ガソリン4,390,000円/ディーゼル4,490,000円 | 4,820,000円 |
ひとつ注意があります。室内長・室内幅・室内高は、ルノーの公式諸元に載っていないんです。
なので荷室の奥行きの数字は、この記事では出しません。寝られるかどうかは、販売店で実車にメジャーを当てて確かめるのが確実です。
ボディ全体の寸法はカングーのサイズ一覧にまとめています。
フルフラットのやり方は?後席を倒す手順
『カングーってボタンひとつでフルフラットになるの?』と思う方もいるはずです。実は、ミニバンのような「前後の座席をつなげて寝る」作りではありません。
寝床にするのは、後席を前に倒してできる荷室の床です。前席はそのまま残る形になります。
- 荷室の荷物をいったん出し、床を空にする
- 前席を少し前にスライドさせ、背もたれを起こしておく
- 後席の6:4分割の背もたれを、それぞれ前に倒す
- 倒した背もたれと荷室の床の段差・傾きを手で確かめる
- 段差の低い側に板や収納ボックスを置いて高さをそろえる
- 上からマットを敷き、寝袋や布団を広げる
倒し方の細かい操作は、年式によってレバーの位置が違うことがあります。迷ったら取扱説明書のシートアレンジの項を見てみてください。
後席の倒し方やチャイルドシートとの関係はカングーのシートアレンジでくわしく書いています。
段差と傾きはどのくらい残る?
ここが大事なところです。後席を倒しても、荷室の床と完全に同じ高さ・同じ角度になるとは限りません。
頭の位置が少し上がる程度なら、枕代わりになって気にならないことも。逆に腰のあたりに段差が来ると、朝起きた時に体が痛くなりやすいんです。
床にそのまま寝袋を敷いて寝てしまい、段差が腰に当たって眠れなかった。マットを買う前に、実際に一度横になって段差の位置を確かめておきましょう。
寝る向きはどうする?
カングーで寝る時は、頭を前席側にして縦に寝るのが基本です。荷室の幅いっぱいに横向きで寝るのは、大人だと窮屈に感じることが多いんです。
身長の高い方は、前席を一番前までスライドさせて、背もたれを起こすと足元に少し余裕が出ます。それでも足りない時は、助手席側だけ背もたれを前に倒す工夫をする人もいます。
『結局、自分の身長で足が伸ばせるの?』というのが一番知りたいところですよね。ここは数字より、実車で一度横になってみるのがいちばん早いです。
販売店によっては、展示車の後席を倒して荷室に寝転ばせてもらえることもあります。靴を脱いで横になり、頭と足の位置に余裕があるか確かめてみてください。
寝る前には、貴重品と車のキーの置き場所を決めておくのもおすすめです。暗い車内で探し物をすると、思った以上に手間取ります。
マットは何を選ぶ?段差を消すための選び方
『マットなんてキャンプ用の薄いもので十分でしょ』と思いますよね。ただ、車中泊は地面よりも床の凸凹が大きいので、薄いマットだと段差を拾ってしまいます。
選ぶ時に見たいのは、厚みと幅と、しまう時の大きさの3つです。
- 段差を吸収できる厚みがあるか確かめる
- 荷室の幅に収まるか、実測した寸法と比べる
- 使わない時にどこへしまうか決めておく
- 空気を入れるタイプなら、ポンプの有無を確認する
- 2人で寝るなら、1枚もの か 2枚並べるか決めておく
| マットの種類 | 向いている人 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| インフレーターマット(自動膨張) | 段差をしっかり埋めたい人 | 収納時もかさばりやすい |
| 折りたたみウレタンマット | 設営を早く済ませたい人 | 厚みが足りないと段差を拾う |
| エアマット | 収納を小さくしたい人 | パンクや空気抜けの対策が要る |
| 車種専用ベッドキット | 毎週のように車中泊する人 | 価格が高く、積載量が減る |
純正アクセサリーのベッドキットの品番や価格は、公式で確かめきれていません。気になる方はルノー正規ディーラーで聞いてみてください。

「車中泊仕様」とキャンピングカー架装はどう違う?
検索してみると「カングー 車中泊仕様」という言葉をよく見かけます。これは大きく分けて2つの意味で使われているんです。
ひとつは、普通のカングーにベッドキットやカーテンを積んだもの。もうひとつは、専門業者が手を入れたキャンピングカー(架装車)です。
- 普段使いの車としてそのまま乗れる
- 後から外せば元の荷室に戻る
- 費用を少しずつかけられる
- 毎回、寝床を作る手間がかかる
- 段差や断熱は自分で工夫する
- 長期の連泊には向きにくい
ベッドキットを固定するタイプや、内装を加工した架装車は、使い勝手が大きく変わります。架装車の選び方はカングーのキャンピングカー・車中泊仕様で比べています。
中古で車中泊仕様を買う時は
中古車の中には、前のオーナーがベッドキットを組んだままの個体もあります。『最初から付いていてお得』と感じやすいですよね。
ただ、固定のためにボディへ穴を開けていたり、後席を外していたりすることも。乗車定員や車検に関わる改造がないかは、販売店で確かめておきましょう。
2代目(KW系・2009〜2023年)と3代目(2023年3月〜)では、荷室の形や後席の作りが違います。年式で寸法が変わるので、写真だけで決めず実車で寝転んでみるのが安心です。
夏と冬はどう過ごす?カングーならではの注意点
車中泊でいちばん困るのは、実は寝床よりも暑さ寒さです。カングーは窓が大きく、室内の空気が外の気温の影響を受けやすいんです。
現行カングーには、プライバシーガラスと後席エアダクト付きの2ゾーンオートエアコンが標準で付いています。ただ、エンジンをかけたまま寝るのは、周りへの迷惑や安全面からおすすめできません。
- 窓をふさぐサンシェードやカーテンを全面分そろえる
- 夏は網戸や小型の扇風機で空気を回す
- 冬は寝袋の対応温度を確かめておく
- 結露をふくタオルを多めに積んでおく
サンシェードとカーテンの選び方はカングーのサンシェード・カーテンで紹介しています。
観音開きのバックドアは車中泊で便利?
カングーの後ろは、左右に開くダブルバックドア(観音開き)です。跳ね上げ式と違って、片側だけ開けて換気したり、荷物を出し入れしたりできます。
『雨の日に後ろを開けると濡れるのでは』と心配する声もあります。跳ね上げ式のように屋根代わりにはならないので、タープを1枚積んでおくと安心ですよ。
使い勝手はカングーのダブルバックドアでくわしく書いています。
2人で寝られる?グランカングーとどっちが向いている?
ソロなら5人乗りのカングーで十分という声が多いです。2人で寝る場合は、荷物の置き場がポイントになります。
寝床の横に荷物を積むと、そのぶん幅が狭くなるんです。大きな荷物はルーフに逃がすか、前席に置く工夫が要ります。
| 車中泊の人数 | カングー(5人乗り) | グランカングー(7人乗り) |
|---|---|---|
| 1人 | 後席を倒せば余裕がある | 広すぎるくらい |
| 2人 | 寝られるが荷物の置き場に工夫が要る | 後席を外せば荷物と寝床を分けやすい |
| 最小回転半径 | 5.6m | 6.2m |
| 駐車のしやすさ | 全長4,490mmで扱いやすい | 全長4,910mmで駐車場所を選ぶ |
グランカングーはホイールベースが390mm長く、荷室も広くなります。その代わり、全長が420mm長くなるので、道の駅やキャンプ場の駐車枠ではやや窮屈なことも。
キャンプや釣りで荷物が多い方は、カングーでキャンプ・釣り・サーフィンもあわせて読んでみてください。

寝るのは1人が多い、普段の買い物にも使うならカングー。2人で荷物も多い、シートを外して広く使いたいならグランカングーが候補です。価格差は2026年10月時点で43万円(ガソリン同士)です。
停める場所はどこを選ぶ?
車中泊は、停める場所選びも大事です。道の駅やサービスエリアは休憩のための場所なので、長時間の滞在やキャンプのような行為は控えるのがマナーです。
ゆっくり泊まりたい時は、車中泊を受け入れているオートキャンプ場やRVパークを選ぶと安心です。電源や水場が使える所も多く、夏冬の過ごしやすさも変わってきます。
- その場所が車中泊を認めているか
- トイレや水場までの距離
- 周りに迷惑をかけないよう、エンジンを止めて過ごせるか
- 夜間の出入りや騒音のルール
これからカングーを買う方は、総額の考え方をカングーの値引き相場と交渉の順番で先に押さえておくと、車中泊グッズに回せる予算も見えてきます。
よくある質問
カングーは完全なフルフラットになりますか?
後席を倒すと荷室とつながりますが、床との段差や傾きが残ることがあります。マットや板で高さをそろえると、寝やすい平らな面が作れます。
大人2人で車中泊できますか?
5人乗りのカングーでも寝ることはできます。ただ、荷物の置き場が限られるので、ルーフキャリアや前席を荷物置きに使う工夫が要ります。
室内の長さは何cmですか?
室内長・室内幅・室内高はルノーの公式諸元に記載がありません。年式でも変わるので、販売店で実車を測るのが確実です。
車中泊用のキットは純正でありますか?
純正アクセサリーの品番や価格は公式で確かめきれていません。ルノー正規ディーラーで最新のアクセサリーカタログを見せてもらうのが早いです。
中古の車中泊仕様は買っても大丈夫ですか?
改造の内容によっては乗車定員や車検に影響することがあります。どこに手が入っているかを販売店で確かめてから選びましょう。
まとめ
- カングーの荷室は5名乗車時775L・最大2,800L(ルノー公式)
- 後席を倒して寝床を作るが、段差と傾きはマットで埋める
- マットは厚み・幅・収納サイズの3点で選ぶ
- 2人で荷物も多いならグランカングー(最大3,050L)も候補
- 中古の車中泊仕様は改造内容を販売店で確かめる





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